私は、50年間造園の仕事に携わってきました。
ですから、これまでいろんな家族のいろんなお庭を、数え切れないほど見てきました。そんな経験を通じて、世間には荒れたお庭が案外多くあること、そしてそんな家では、家族の会話があまりないことに気がつきました。　

実を言えば、お庭づくりを仕事にしている私の会社の社内は、4，5年前までは雑然として汚かったのです。そのとき人間関係もバラバラでした。そこで、毎朝１0分間、清掃活動を始めました。すると、目に見えて効果が表れるようになったのです。社内は日を追うごとに整理整頓されていき、社員たちの顔が明るくなり、仕事もはかどるようになっていきました。掃除をすることで、物はピカピカ、心もピカピカです。

私は、お庭にも同じことがいえるのではないか、と考えました。家の中と同様に、お庭という身近な空間をきれいにすれば、家族の心も自然に綺麗になっていくのではないか。お庭の中の無駄なものを捨てて綺麗にすることで、家族の心もきれいになり、家族関係もよりよくなっていく。そんなお庭と家族の在り方を目指しています。

私たちNIWA祥（にわよし）は、お庭をきれいにして、お庭をもっともっと家族みんなで使うことを提案します。現代社会の中で、お庭は貴重な身近にある自然空間です。

私は、お庭にはバラバラになった家族の絆を強める吸引力があると考えています。できるだけ、家族みんなでお庭に出る時間をつくってみてはいかがでしょうか。そこで植物に触れ、空気の流れを感じ、太陽の光りを浴びれば、生きている実感を得ることができます。
お庭で親と一緒に楽しく過ごした経験をしたお子さんは、きっとそのことを一生忘れません。そんな親子の結びつきが喜びであり、感動を生むのではないでしょうか。

そうです。お庭は間違いなく家族を感動させ、喜びを与える空間なのです。